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【インタビュー】金村選手の食生活に迫る

2025年08月22日(金) 選手

金村尚真選手の食事へのこだわり

食生活においては、脂質の多いものを食べ過ぎない、食事量が少なくなり過ぎないように注意をしている。栄養素として意識しているのは、炭水化物・たんぱく質・ビタミンの摂取量とバランス。ファイターズの栄養サポートを担当している公認スポーツ栄養士からのアドバイスもあり気を付けている。

投手ならではの食事

金村尚真選手は、先発時は登板に向けて徐々に食事を計画的に整えていく一方で、中継ぎ登板の時は比較的自由に好きなものを食べていた。中継ぎは、いつ呼ばれるかわからないため食事のタイミングも難しい。この難しい状況の中でも金村尚真選手は、基本の食事の摂り方ができているからこそ、ストレスをためない食事方法を実行できていた。良いピッチングや勝利の後は、好きなものを食べたいという気持ちが高まる。勝ったらご褒美で好きなものを食べるというのはモチベーションにもなる。金村選手がご褒美食として選ぶことが多いのは、大好きな海鮮の料理。試合前は、コンディション維持のために生ものを避けていることもあり、試合後のご褒美食としている。

金村選手が食への意識が高いと感じる選手

金村選手が、食への意識が高いと感じているのは北山亘基選手。量も多く、様々なおかずや果物まで含めてまんべんなく食べている。自身も意識をしているが、北山亘基選手の方がより高い意識だと感じている。

食事と怪我をしない体づくり

入団1年目に怪我をしたこともあり、2年目頃からは怪我をしない体づくりをしようと、食生活にも力を入れてきた。栄養素の摂取の基本は食事からだが、必要量が多く食事だけでは摂取量を満たせない場合には、サプリメントも活用している。

金村尚真選手の朝ごはん

朝ごはんは、もちろん欠かさず食べている。朝ごはんでは、炭水化物の摂取に重点を置いている。くだものも食べることで、炭水化物の摂取量アップに役立てている。

金村尚真選手の勝負飯

試合前の球場で食べる食事は、具なしのうどん1玉が基本。試合に向けて緊張が高まっている試合前は、うどんが食べやすい。うどんとバナナなどのくだものを食事として食べた後、ゼリー等でエネルギー補給をしている。

公認スポーツ栄養士とのコミュニケーション

公認スポーツ栄養士とは現在も面談の機会があり、気になっていることは相談ができる環境がある。公認スポーツ栄養士から見た金村尚真選手は、「1軍での生活では、試合後の食事が夜遅くなることが多いが、太らないようにするにはどのように食べたらよいか」「良いパフォーマンスを発揮するための補食の摂り方」など、自身で主体的に課題を見出し、公認スポーツ栄養士と連携して改善していく力があると感じている。

金村尚真選手のお気に入り日本ハム商品

シャウエッセン。パリッとした食感がお気に入り。

金村尚真投手が夏の体調管理に関する〇×クイズに挑戦!

|第1問 汗をたくさんかく、夏の運動中の水分補給にはスポーツドリンクがおすすめである。

金村尚真投手の回答:「〇」 → 正解!

公認スポーツ栄養士 八巻さん解説

水を大量に摂取すると、体内のナトリウム濃度が低下してしまいます。
ナトリウムは汗にも含まれ、発汗により水分とともに体外に排出されます。ナトリウムと水分を補給することがパフォーマンス低下を防ぐためにも必要です。

スポーツドリンクは、水分と一緒にナトリウムも効率よく吸収できるよう設計されているため、汗をたくさんかく、夏の運動中の水分補給におすすめです。

金村尚真投手 試合中の水分補給

試合中(イニング間)は、1~6を活用しています。一度にたくさん飲むと、胃に溜まる感覚があるので、少しずつ摂取するようにしています。

1.EAA(必須アミノ酸)

2.CCD(マルトデキストリン配合ハイポトニックドリンク)

3.ナトリウム

4.ミネラル

5.スポーツドリンク

6.水

ベースとしているのは、1、2、6を混ぜたドリンクと5。筋けいれん等のトラブルを防ぐため3、4を取り入れています。

|第2問 食欲が落ちやすい夏、冷たい麺だけで栄養を十分に摂ることができる。

金村尚真投手の回答:「×」 → 正解!

公認スポーツ栄養士 八巻さん解説

麺類は主に糖質(炭水化物)を摂取できますが、それだけではたんぱく質やミネラル、ビタミンが不足してしまいます。
例えば、冷しゃぶや卵などをトッピングすることで、必要な栄養素をバランスよく摂ることができます。

金村尚真投手の夏の食欲対策

夏でも食欲が落ちることはありません。水を飲みすぎてしまい、ごはんが食べられないことはあります。

|第3問 夏の体調管理には朝食を抜いて胃腸を休めることが効果的である。

金村尚真投手の回答:「×」 → 正解!

公認スポーツ栄養士 八巻さん解説

夏は食欲が落ちやすく、暑さによって体力も消耗しやすい季節です。
睡眠中もエネルギーや水分は消費されているため、朝食を抜くと集中力やパフォーマンスの低下につながります。食欲が低下しているときなどは、ヨーグルトやスープなど、食べやすいものからでも朝食を摂ることが大切です。

公認スポーツ栄養士メモ

・よく噛んで食べることは栄養素の吸収をよくすることに役立つ。

・栄養素摂取の基本は食事。

・朝ごはんでは、エネルギー源となる炭水化物の十分な摂取に加え、たんぱく質を摂取できるとよい。

・うどんは緊張度が高まっていても食べやすい食品のひとつ。うどんは糖質がとれる一方でビタミンやミネラルは不足するため、金村選手が活用しているバナナやゼリーは糖質だけでなくビタミンやミネラルを強化することに役立つ。

金村尚真投手は昨シーズンの猛暑時でも体組成に大きな変化は見られませんでした。これは簡単なことではなく、金村尚真投手の日々の食生活の積み重ねがあっての結果です。普段からの栄養に対する意識の高さはもちろん、球場での食事内容(ごはん・おかず・サラダ・乳製品)が、自炊や外食時にも再現できる実践力も安定したコンディション維持に繋がっています。

動画の全編視聴はこちらから!